少し大袈裟な気もするタイトル名とは真逆な感じのハーモニカサウンドで、ほとんどの曲は牧歌的ですらある。“程よい好盤”と思っていたけどどこか退屈な印象もあった。でも今さら振り返ってみると自分にとっては大袈裟ではなく人生を左右された作品と気付いた。
Sammy Myers (サム・マイヤーズ)の2曲。体調を崩していたらしい最晩年の録音という理由もあるのだろう、今聴いてみてもやはり地味で覇気がない。しかしその乾いた電気ハーモニカの音が、2005年の自分のハートには何故か響いてきた。
そしてこれを聴いたことでサムのソロ・デビュー・アルバムにして遺作(アルバム単位)となる #Coming From the Old School 2004 の存在を知ることになる。
Sam Myers 1936〜2006
ブルースが退屈なわけではない。
君のハートが退屈なだけだ。
続く