少なくとも理解できるのは決して「このライブの為に日々怠る事なく練習してきましたっ!ハイ!」といった類いのハーモニカではない。
話しかけるように歌い、”ソロパート” ではなく語り部のようにハーモニカを吹く。
2000年に54歳ぐらいでソロアルバムデビュー以来、10作ほどのアルバム単位の作品がありますが、そのどれもが驚異的に、ほぼ同じ “音” がします。一貫してダラダラと言っては失礼だが類似曲が羅列されていて、他人ながら「もう数えで76だぜ、もうすぐ死ぬんだぜ、それでいいのか?」と心の中でこの語り部に対して逆に問いかけながら、私自身、自己にも同じ疑いを日々かけ続けています。
どれを聞いても同じだからタイトル自体が私の “問いかけ” に応えてくれているような、、気がするこの作品を愛聴しています。
“大人になれば分かる”
続く