BILLY BRANCH & THE SONS OF BLUES
#Roots and Branches-Songs Of Little Walter 2019

ときどき開催されるプロ野球OB戦などを観ているといつも感心するのは、人体比率も変わり果て、足腰も弱り、寄る年波に乗りまくって流れ流され市井の一老人となっていたとしても、往年の名選手達がいざグラウンドに降り立てば、バットの構え方、ピッチングフォーム、守備だと捕球姿勢から捕球後の流れ。それらの立ち振る舞い方みたいなモノが現役時からほとんど変化していない事です。

野球史に残るほどの名選手の立ち振る舞いは皆とても個性的です。少年野球ではお手本とされない身体の使い方もしたりします。

ても子供達は必ずその個性を真似します。

オンリーワンな個性はカッコいいからです。

たとえ顔出ししなくても、ひと目で誰だかだと分かる投げ方、打ち方。

全曲リトルウォルターで完全武装。しかしその立ち姿は頭からつま先まで完全なるビリーブランチ

ひと吹きで誰だと分かるハーモニカを鳴らしたい。今日明日こそ。

続く

LITTLE WALTER
♠️ Juke 1952

近頃のヤング達は間奏部分、ギター等のソロパートを飛ばして聴いたりするとテレビ情報で知りました。ギターソロなんかは邪魔という事なのだろうか。

とすると歌詞、言葉に重きを置いているという事なのだろう。インストは聴かないのかな?

でもよく思うけど、言葉なんか大した事ないぞ。

言葉が音楽の先頭に位置するならば、英語のテストはまるで興味なく無解答でまっさらなまま返していた中学生がチャックベリーやローリングストーンズに夢中になるのはなぜだ?まわりの友達も歌詞を気にしているやつなんか一人もいなかった。みんなエレキギターが真ん中にいるサウンドにシビれていた。そして曲の真ん中にはギターソロが来る。それがロックンロールのマナーだ。

“JUKE” 1952年のビルボードのR&Bチャート No.1ヒット

それもハーモニカのインストナンバー

Here Comes That “JUKE” Man…

ジュークマン来たる

Thanks Mr. Kinky

続く

BIG WALTER HORTON
#Live at the Knickerbocker
2001

『ライ麦畑でつかまえて』『長距離走者の孤独』『老人と海』『人間失格』等々、

中学の頃、オトナぽく艶つけて読んでみた世に言う名作たちは自分にとっての名作にはならなかった。ストーリーなんか何一つ覚えていない。

タバコを吸っていた方がよほどオトナ気分になれた。

B.B. KINGの『The Jungle』もMUDDY WATERSの『The Best of Muddy Waters』も初めて聴いた時はなんとも不感だった。誉れ高き世間的名盤がすぐさま直線で私的名盤になるとは限らない。

ハーモニカの鳴りが凄まじい。

けだし名盤なり。

続く

BIG WALTER HORTON
#Memphis Recordings 1951

1951年。メンフィス、サン・スタジオ。

その3年後、1954年。同じ街、同じスタジオ。

二人が街の通りですれ違ってたり、スタジオで顔を合わせる事があったり、いや、そもそも友達だったりして、、等々。妄想してみると面白いです。

だから何?と問われれば、返す言葉は何も出てこないけど。この時代、この国、この街、あの街、、とにかく万事色々がカッコいい。という事だけは確信しています。

ElvisHorton。自分にとって二人は異形同音。

“THIS IS ROCK’N’ ROLL”

続く

LITTLE WALTER
#Blues With A Feeling 1995

もうあまり見かけないと思うけど、LW好きならこれは見逃せない。

見かけたならばそいつは“買い“だ。

クレイジィにミックスされたワールドだ。

収録曲のほとんどが貴重な (以前はブートやPヴァイン盤とかで聴けた) 未発表、別テイクです。発表されなかったのが不思議に思える曲、本テイクにまったく引けを取らない曲。かっこいい曲だらけです。

続く

LITTLE WALTER
♠︎Rocker 1954

残り夏のリトル ウォルター

永遠のロッカー

タイトルだけでもう勝負はついている。世界中の誰も敵わない。

いつかかっこよく出来たならいいなぁとずっとなぞっています。

All Summer Long

続く

V.A.
#Texas Harmonica Rumble 2005

少し大袈裟な気もするタイトル名とは真逆な感じのハーモニカサウンドで、ほとんどの曲は牧歌的ですらある。“程よい好盤”と思っていたけどどこか退屈な印象もあった。でも今さら振り返ってみると自分にとっては大袈裟ではなく人生を左右された作品と気付いた。

Sammy Myers (サム・マイヤーズ)の2曲。体調を崩していたらしい最晩年の録音という理由もあるのだろう、今聴いてみてもやはり地味で覇気がない。しかしその乾いた電気ハーモニカの音が、2005年の自分のハートには何故か響いてきた。

そしてこれを聴いたことでサムのソロ・デビュー・アルバムにして遺作(アルバム単位)となる #Coming From the Old School 2004 の存在を知ることになる。

Sam Myers 1936〜2006

ブルースが退屈なわけではない。

君のハートが退屈なだけだ。

続く

TAIL DRAGGER
#American People 1999

そのうち買おう、というのが通用しないのがこのギリ生き残っている、実際に手に取れる事の出来るカタチとしてあるブルース・ミュージックCDの世界だ。

一度廃盤になると余程の有名盤じゃない限り再発の可能性は(ゼロはないが)とても少なくなる。

といって気になるCDを全て購入する余裕はない。

しかし幸い現在では試聴出来る方法がいくつもあって後悔買いする事がほぼない。

試聴した後、購入の是か否かの基準は一つ。 

ときめくか否かだ。

♠︎Bought Me A New Home

この一曲は最高だ。