BOB CORRITORE
#Taboo 2014

ブルースミュージック、カントリーミュージックは言うに及ばず古のハードロック、パンクロック、ピュアロカなどのオールドスクールに走れば大方付いて回るのは演奏者、聴衆のコスプレ感でしょう。

特に演奏者側の外観に(本意不本意に関わらず)コスプレ感が出ている場合は、それに対してのバランス感覚とサジ加減が大切だと思います。

そしてもう一つ要注意なのは音のコスプレ化です。

この音のコスプレ化自体には問題は無いし答えも無い。しかし別れ道ではある。

それらしくと色々と色をつけて見せるが、みんな一緒に混ぜ合わせれば詰まるところ灰色の埃になる。

どうせ埃になるならどこか心の隅っこ側、掃除をしたくても手が届かない。常時うすく積もっているような埃になりたい気がする昨今。

proud

ジャケは若干わざとらしいが音のコスプレ感は良い。全曲インストルメンタル

続く

MOJO BUFORD
#Still Blowin’ Strong 1996

未開のジャングルを大鉈を振りまわして切り拓いていくようなハーモニカが聞ける。

メンドくさいヤツなんか、吹き飛ばしちまいなよー ベイベェー♪

オレはまだまだイケるぜ。

タイトルに偽りなし。

続く

CAREY and LURRIE BELL #Gettin’ Up Live at Buddy Guy’s Legends, Rosa’s, and Lurrie’s Home 2007

とてもテクニカルなキャリーなので、時に過多にも感じる細かくハネるタンギング。追う気をを失くさせるような滑らかなスピード圧倒的オリジナリティ。など自分には少し苦手な部分もあった。

しかし。

キャリーの遺作となるこのアルバム。病気で1か月入院して退院後すぐに行われたというレコーディングライブ。座って演っているぐらいだから体調もベストではなかったのだろう。でもそれが個人的には吉となった。苦手だったノリノリのハリキリ感がかなり薄れているのだ。ちょうどいい加減の塩梅。

このアルバムを機にして数年、机まわりがキャリー・ベルの写真ばかりになるほどハマった。

が、亡くなった。あともう少し作品を残して欲しかった、、

、、マリンバンドハーモニカのケースの裏に書かれたキャリーのサインを友人からのアメリカ土産でもらった事がある。友人が本人に直接頼んで書いてもらったらしい。

これは間接的にキャリーにつながった良い思い出になっている。

続く

FRED McDOWELL & JOHNNY WOODS
#Mama Says I’m Crazy 1967

未来も過去も関係ない。今日一日しか無いと生きるのが理想的とするなら未来に対しても興味を持たない方が良いことになるが、なぜか人間は希望が無いと生きづらい。他の動物達は明日への希望など無い。人生設計もしない。その一瞬を生きているだけだ。

原始的な時間経過への遠い憧憬。

そんな気分の時はこのPrimitive Harpを。

明日はどっちだ?

続く

JAMES COTTON
#Mighty Long Time 1991

生演奏鑑賞に対してさほど積極的に攻めたりする方ではないが、それでもそこそこの場数の経験はある。

しかし生来血が沸きにくい体質なのか、その経験に感動した経験はほぼない。

生レイ・チャールズをみても、生スティービー・ワンダーをみても何も起動しなかった。

しかしジェームス・コットンに至近距離まで接近した時は心が確かな感覚で揺れた。

「サニー・ボーイIIを探す為にわずか7歳で家出した男・・」

この伝説が頭の中を瞬間で横切る。生きる伝説が眼前を通り過ぎようとしている。

衝動的に握手を自分から求めた行動は初体験だった。

優しそうな大きな手に感動した。

SHAKE HANDSはキザだと普段は思っているのに、、

サニー・ボーイⅡの名曲がタイトルのこのアルバム。キザとは真逆の粋な拵えになっている

続く

SUNNY BLAIR
♠︎Step Back Baby 1952

南部式のラフなスピードナンバー。ルイ・ジョーダンのようなサックスが主役のジャンプ・ブルース・コンボにも匹敵する程、疾走してステップしてジャンプします。

なおかつロカビってる。

つまりカッコイイ

BIG JOHN WRENCHER and his CHICAGO BLUES BAND
#Maxwell Street Alley Blues 1969

昭和56年

1981年日本公開、映画『ブルース・ブラザース』

「観たかった映画の同時上映」が観たキッカケ。だったはずです。「観たかった映画」が何かは忘れました。

寄り道みたいに観た作品だから当然ジョン・ベルーシダン・エイクロイドの存在を知っているわけがないし劇中に出演しているミュージシャン達の名前も1人も知らなかった。

ただたくさん笑った記憶しかない。

路上演奏シーンの人がジョン・リー・フッカーだと知ったのは後の事です。

そのバンドのハーモニカがビック・ウォルター・ホートンだと知ったのは更に後の事です。

残りのバンドの連中が当時のマディ・ウォーターズ・ブルース・バンドのメンバー達だと知ったのは更の更に後の事です。

40年という月日。終戦の年に足してみると1985年、「なんてったってアイドル」をキョンキョンが歌った年だ。それほど離れている。

Boom Boom Boom Boom‼︎とブギーが唸るあの雑踏のシーンがシカゴのマックスウェル・ストリートだと知ったのはいつ頃だったのか、、もう思い出せない。

“マックスウェル・ストリート・スタイル” で作られたこのアルバムは我が家の厳しい生存競争を生き残り愛聴され続け、ロバート・クラムの秀逸なイラストのおかげでたまに机上の片隅を飾ったりしています。

続く

SNOOKY PRYOR
♠︎Boogie Twist

この曲のハーモニカソロに並び立つ事が出来るのはスティーヴィー・ワンダーの “Isn’t She Lovely” のハーモニカ(十穴じゃないけど)ぐらいだ。と個人的には思います。

これこそ衝動だ。

衝き動かす何かだ。

文句は無いだろう?

“Boogie” に “Twist” がくっ付いてるんだぜ

JUNIOR WELLS
#2 Hoodoo Man Blues 1965

“エクスパンデッド・エディション” とか”デラックス・エディション” と添え書きがある。オリジナルの12曲に【未発表1曲】【テイク違いとスタジオ内の”おしゃべり”をいくつか】を足した拡大版です。

何度目かの “HOODOO” 買い。

今度の目的は未見の写真が掲載された付属のブックレット。”HOODOO” 録音時のスタジオ風景を写しています。

そして発見。ジュニアの左手にはマイク(ASTATIC?)らしきモノが。このアルバムのハーモニカ音は”Hoodoo Man Blues”だけ完全なる“生音”がするが、それ以外の曲は“少しドライブがかかった音”がする。

やはりハーモニカはアンプに通していたのか?

そしてもう一つ。このCDは私が数十年前に買ったCDより少し音圧が上がって迫力が増している気がします(良い方向への音質変化が稀にある。これが重ね買いをしてしまう原因)

しかしそんな事より何より、ジャック・マイヤーズ!がオシャレで決まってる。カッコいいぜ

続く